Ken's blog

日々、生きている中で思ったこと、言葉にしたいと感じたものを書いています。

水樹奈々『嘆きの華 』歌詞の意味を解釈してみた。

今回は『嘆きの華』について解釈していきます。

『嘆きの華』は、台湾のSOFTSTARが開発したロールプレイングゲーム原作のTVアニメ『軒轅剣 蒼き曜(けんえんけん あおきかがやき)』のオープニングテーマです。2018年10月24日に発売されました。


以下が歌詞の全体です。

 

陰(かげ)と陽(ひ)が交わる夕暮れ遥か
燃えるように西空が血潮に染まる
惑える紅の泪でしょうか
すれ違う想いが哭(な)いているのですか

あのとき何を願い あのとき何を望み
それでも心はなお君を求めて

孤丘の夢 報われぬ愛の、亡骸でいい
まぼろしも現実(うつつ)も瑕(きず)は等しく

果てるが、愛 ひたすらに胸の命ずるままに
守りたい君だけを 唯、守り抜け

暗夜にも仄かな光は洩れて
この世は闇で覆い尽くせなどしない
天もまた大地に影絵を落とし
そのすべて照らしきることは出来ない

あれから何に出逢い あれから何を背負い
それでも真実しか貫けなくて

嘆きの華 語られぬ愛の、届かぬ姿
君のため身体(からだ)ごと尽きて構わず

乱すは、愛 激しい渇きに引き裂かれても
信じてる夢を生き その夢に死す

砂塵は流れ 風を孕(はら)み 木々も水も火も
敗者などいない 正しささえも 忘却のなか
移ろうと云うのなら 孤丘の夢
報われぬ愛の、亡骸でいい
まぼろしも現実(うつつ)も瑕(きず)は等しく

果てるが、愛 ひたすらに胸の命ずるままに
守りたい君だけを 唯、守り抜け

 

アニメの主題歌という事もあり、歌詞がストーリーやキャラクター同士の関係性を意味してもいます。
ただ、今回も他の歌詞解釈と同様に、そうした視点からの解釈ではなく、私が独自に考えた解釈を紹介していきます。

 

まず、曲名の意味を探る所から。
曲名の『嘆きの華』は、嘆きの感情が積もり過ぎて、華のように成長してしまった、と解釈しました。

花と華の漢字の違いですが、華には『はなやかである』『すぐれている』という意味があります。

嘆きは本来は負の印象ですが、華という字を使う事で、『立派に成長した嘆き』であると伝えたいのではないでしょうか?そのため、華の方の漢字が使われていると考えました。

 


これが、ディスクジャケットの写真です。

腕を振りかざす一瞬を切り取ったような躍動感が印象的で、『NEVER SURRENDER』(決して諦めない)というタイトルからも、強い意志を感じさせるジャケットになっています。

 

 

次は歌詞の解釈です。

 

陰(かげ)と陽(ひ)が交わる夕暮れ遥か
燃えるように西空が血潮に染まる

(日中の明るさと夜の暗さが交わる夕暮れの遥か彼方、燃えるように西の空が赤く染まる)

惑える紅の泪でしょうか
すれ違う想いが哭(な)いているのですか

(別れを告げたくない夕焼けの涙だろうか。太陽と月とのすれ違う想いが泣き叫んでいるのだろうか)
あのとき何を願い あのとき何を望み
それでも心はなお君を求めて

(あの時何を願ったか、あの時何を望んだか、忘れてしまったけれど心はなお、君を求めている)
孤丘の夢 報われぬ愛の、亡骸でいい
まぼろしも現実(うつつ)も瑕(きず)は等しく

(孤丘で描いた夢。報われない愛の遺物でいい。幻も現実も欠点というきずは等しく)
果てるが、愛 ひたすらに胸の命ずるままに
守りたい君だけを 唯、守り抜け

(君の為に死ぬ事が愛だ、ひたすらにそう思い込んでいる。守りたい、君だけを。ただ守り抜くぞ)

暗夜にも仄かな光は洩れて
この世は闇で覆い尽くせなどしない

(暗い夜でも、ほのかな光はもれるものだから、この世は闇で覆い尽くせなどはしない)
天もまた大地に影絵を落とし
そのすべて照らしきることは出来ない

(天でさえも又、大地に影を落とすもので、その全てを照らしきる事は出来ない)
あれから何に出逢い あれから何を背負い
それでも真実しか貫けなくて

(あれから何に出逢ったか、あれから何を背負ったか、忘れてしまったけれど、自分の気持ちという真実しか貫けなくて)
嘆きの華 語られぬ愛の、届かぬ姿
君のため身体(からだ)ごと尽きて構わず

(嘆きの華。それは隠されてきた愛の届かない姿。君の為に死んでしまっても構わない)
乱すは、愛 激しい渇きに引き裂かれても
信じてる夢を生き その夢に死す

(そんな気持ちを乱すものは愛。激情の気持ちに引き裂かれても、信じている夢の為に生き、その夢の為に死ぬぞ)
砂塵は流れ 風を孕(はら)み 木々も水も火も
敗者などいない 正しささえも 忘却のなか
移ろうと云うのなら

(砂や塵が風と一体になって動くように、木々も水も火も互いに助け合っている世の中に、敗者などいない。そんな当然の事さえも忘れてしまった中で、季節が移ろうと言うのなら)

孤丘の夢 報われぬ愛の、亡骸でいい
まぼろしも現実(うつつ)も瑕(きず)は等しく

(孤丘で描いた夢。報われない愛の遺物でいい。幻も現実も欠点というきずは等しく)
果てるが、愛 ひたすらに胸の命ずるままに
守りたい君だけを 唯、守り抜け

(君の為に死ぬ事が愛だ、ひたすらにそう思い込んでいる。守りたい、君だけを。ただ守り抜くぞ)

 

 

比喩が多すぎて、歌詞の意味がはっきりと分からない箇所もありましたが、頑張って自分なりに解釈してみました。今後、加筆や修正をするかもしれません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。